「高速スタートアップ」を考える

事務所日記の方ばかり更新してすっかりworkshopの方はお留守になっていました。と言うかここまでの更新履歴をみると、暑い季節は頭脳停滞モードになる傾向が顕著ではないのかという気もしますね(当社比)。

以前からこの機能は無効の方が良いんじゃないか?と思っていたことがあり、今回それは確信へと変わる出来事がありました(大袈裟です)。
Windowsに搭載されている「高速スタートアップ機能」がそれで、確かWindows8頃に登場した記憶があるのですが、当時はWindowsの起動が速くなる!ということでお客様にもお勧めし、とても重宝していた記憶があります。
そして時は流れ、起動デバイスの主流がHDDからSSDに変わることでWindowsの起動は段違いで早くなり、となると「高速スタートアップ」にする意味があまりなくなっているのではと思うのですが。もちろんHDDモデルを選択するケースもあるでしょうから、機能としては搭載する理由があると思います。がSSDモデルであればOFFにしても良いんじゃない、否OFFにすべきではないかと。

さて「確信となる出来事」ですが、お客様パソコン環境で次のような出来事がありました。前触れもなく気付いたら一台のパソコンのネットワークが遅い、具体的にはwebで同じサイトを見ているのに一台のパソコンはノロノロ、もう一台のパソコンはサクサク、という感じです。ノロノロと言っても表示されないと言う訳ではないので、いつからそのようになってしまったのか憶えていない、とのこと。
確かにめちゃくちゃ遅いと言う訳ではありませんが、待ち時間は長いなあと言う事は確かですし、表示されるまでのクルクルタイムは普通ではないように見えます。

こういうときWindowsUpdateの詳細オプションからドライバのアップデートを実行すると修正されることが多いのですが、ドライバのアップデートも見当たりません。あちこち設定をみているうちにいつものようにはっと気付きました。「高速スタートアップ」どうなってる?

上記の画面では高速スタートアップは無効となっていますが、この時はチェックON、つまり有効になっていました。まずはチェックを外して再起動してみましょう。
すると今までのノロノロ運行がウソのように、サクサクインターネットができるようになりました。念のためWindowsUpdateから詳細へ進んでみるとネットワークドライバの更新ができるようになっているじゃ有りませんか。

高速スタートアップってなんぞや、と後ほどMicrosoftサイトで調べてみましたところ、パソコン電源ON後に動作させるあれこれの処理を、起動用ファイルというヤツに保存しておき、パソコン電源ONした際にその起動ファイルを読み込むことで、本来動作させるあれこれ処理を「やったことにする」という事務省力化処理みたいなことです、かね?
以前のようにHDD起動に要する時間が遅かった時代にはこの仕組みは重宝していましたが、SSD時代となってはこの機能を使用する必要は薄れつつあるように感じます。

これまでのケースでは、お客様のネットワーク接続環境、特にWi-Fi環境に変更があった場合、WindowsUpdateを実施したなどの後は、この「高速スタートアップ」が正常な動作を妨げてしまうケースが多く見受けられました。急にネットワーク接続ができなくなったという場合は、この「高速スタートアップ」を一度無効にしてみることをお勧めいたします。SSD環境の場合は、無効のままで運用した方がトラブルは少ないでしょう。
それとグチになりますが、この「高速スタートアップ」設定画面にたどり着くのって大変だなといつも思うのですが皆さんはどうですか?

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