VMwareHorizon ConnectionServerを構築しましたので、次にHorizonAgentの構築を行います。HorizonAgentは公開アプリケーションを構築するサーバー上にインストールします。
またHorizonAgentのセットアップ課程でConnectionServerがどこにあるかを聞かれますので、セットアップの順序はConnectionServer→Agentの順に行う必要があります。
HorizonAgentの構築
それではHorizonAgentを公開アプリケーションサーバーにインストールしていきます。
HorizonAgentインストールも基本的には簡単です。ウィザードに従って行けば必要なコンポーネントは自動でインストールしてくれますが、この「インストールウィザードへようこそ」の画面が2回登場する点に注意が必要です。
ウィザードを開始してHorizonAgentモードを選択します。今回はRDSモードを選択します。このウィザードによりサーバーマネージャで実行する「役割と機能の追加」によるコンポーネントの追加が実行されるようです。以前(かなり以前ですが)は自分で「役割と機能の追加」であれこれコンポーネントを追加しないとなりませんでしたので、とてもインストール作業が簡単になった印象を受けます。
ウィザードが終了するとサーバーの再起動を促されますので、サーバーを再起動しましょう。
もう一度インストーラを起動する
サーバー再起動して「インストールが完了した」と考えるのが普通だと思うのですが、実はもう一度インストールウィザードを実行する必要があります。ここまでは「Windows機能の役割の追加」を行っただけで、HorizonAgentの主たる機能はこれ以降の作業でインストールされます。
1回目のウィザードと異なり使用するプロトコルの選択を促されます。今回はIPv4を選択しました。ウィザードでプロトコルを決定すると言うことは後から変更する事はできないと思われますので、慎重に選択したいところですね。
次にインストールするコンポーネントを選択します。利用用途に応じて選択するのがベストと思いますが、「必要ないコンポーネントは極力インストールしない」ことをお勧めします。画面では「リアルタイムオーディオ・ビデオ」をインストールすることにしていますが、業務アプリケーションの稼働を目的とするのであれば、VPN帯域の無駄遣いになるだけかな?という気がしないでもありません。
次にConnectionServer情報を入力します。
ConnectionServerのホスト名、またはIPアドレスを入力します。後々IPアドレス変更が発生する可能性がある場合はホスト名指定とした方が良いかもしれませんが、今回はIPアドレスを指定しています。
必要なコンポーネントがインストール、無事にウィザードが終了すると再度サーバーの再起動を求められます。これでHorizonAgentのインストール作業は終了です。
このほか、リモートデスクトップサービスライセンスのセットアップ作業を実施する必要があります。ここまでのConnectionServer、HorizonAgentのセットアップウィザードではこのリモートデスクトップサービスライセンスに関するインストールを行ってくれませんので、ライセンスサーバーをいずれかのサーバーに手動で構築する必要がありますのでご注意ください。
次回はConnectionServerにインストールしたHorizonAdministratorツールを使用して、環境の構築を行います。