5月も下旬となり暑くなってきました。暑くなってくると悩ましいのがパソコンをMicrosoftアカウントでセットアップするか、ローカルアカウントでセットアップするか、ですね(なのか?)。
弊社ではお客様にパソコンを購入して頂く際に基本的にセットアップしてから納入させていただくようにしています。その場合Windowsセットアップウィザードに従ってセットアップしていくのですが、Windows10まででしたらインターネット接続環境を準備しなければ、ローカルアカウントでセットアップできていました。セットアップウィザード途中でネットワークに接続しましょう、と誘導される際に「スキップ」とか「今はしない」を選択してしまえば良かった訳です。
ところがWindows11 になりいつの間にかインターネット接続をスキップすることができなくなり、やむを得ずWifi環境に接続してしまうと「Microsoftアカウントを入力しましょう」となり、ローカルアカウントでのセットアップを行うことは許されなくなってしまいました。
これってすごく不便と言うか非合理的だと思うんですがねえ。と言うのもこのMicrosoftアカウントにまさか自社(設定業者)のアカウント情報を入れる訳にも行きませんので、お客様に「Microsoftアカウント教えて頂けますか?」と伺うことになる訳で、ここは鉄板予想通り「え〜???、忘れました」とか、かろうじて「以前何かで使いましたMicrosoftアカウントです」と教えて頂いたとしても「パスワードはわからないな〜」...
やむなくここで新しいMicrosoftアカウントとして****@outlook.jpを取得してみたとして、このアカウントの行く末は推して知るべし、早ければ数ヶ月後には「あれなんだっけ?」ってなりますよね。とまあ、あれこれ言いたいことはヤマほどありますが、このくらいにして本題に戻ります。
Windowsセットアップに話を戻します。
まずはウィザードの指示に従ってインターネット環境に接続します。ここで入力するMicrosoftアカウントは弊社で準備しているセットアップ用のアカウントを利用します。セットアップ用のアカウントを準備していなければ新たにoutlook.jpアカウントを作成することになりますがくれぐれも設定パスワード、連絡用メールアカウントに何を登録したかをお忘れなく。またアカウント生年月日入力は「成人」年齢となるように気をつけましょう。「子供」年齢で登録してしまうと「親の同意が必要」なアカウントとなってしまいますので使い物になりません。
セットアップが一通り完了したら、弊社ではMicrosoftアカウントからローカルアカウントに変更しています。作業としては
1.アカウント>ユーザーの情報から「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリック、ウィザードに従ってローカルアカウントに変更します。
2.コントロールパネル>Windowsツール>コンピュータの管理>ローカルユーザとパスワードから新しいローカルユーザを作成(実際にパソコンを使用される方の情報)し、ユーザプロパティで管理者権限(administrator)を設定します。
3.再起動し、項番2で作成したアカウントでログインし、セットアップに作成したアカウントを削除します。またユーザーフォルダにあるセットアップ用のアカウントフォルダも削除します。
と言う流れになります。
ただしローカルアカウントに変更すると、PINコードでのログインや、指紋認証を使ってのログインができなくなりますので、ログイン方法によってはMicrosoftアカウントの方が使いやすい場合もあると思います。そうした場合はパソコンをお客様環境に持ち込んだ後、再度Microsoftアカウントに切り替えて頂くこととしています。
Microsoftアカウント前提でパソコンを管理して頂く際には、onedriveに気をつけて頂く必要があります。例えばセットアップに利用するMicrosoftアカウントを複数のパソコンで使い回している(恐らくほとんどそうしていると思いますが)場合、初期状態ではonedriveに保管された情報がそれらのパソコン間で共有されてしまいますので後々とんでもないことになってしまう可能性があります。ネット上にも多く書き込まれている情報ですが、onedriveはそのような条件下では使用せずアンインストールした方が良い、と考えております。
以上、今回はWindowsセットアップについて述べさせて頂きました。今回わざわざこのような記事を投稿したのは理由があり「もしかするとローカルアカウントセットアップは徐々にできなくなっていくのでは?」という危惧を抱いている故です。次回はその辺りについても触れさせて頂く予定です。