昨年秋にWindows2012のサポートが終了しました。で、「バージョンアップ待ったなし!!」とか「サポート切れのリスク問題!!」などなど言われてきた訳ですが、正直申し上げて別にM社にサポートを依頼したこともなく、インターネット接続するわけでもなく、特に不満がある訳でもなく...じゃあこのまま使いましょうか、とWindows2012を使い続けるケースもままあるんじゃないかと思います。
とあるお客様もそんな案配で問題なく使い続けていたのですが、意外なところに伏兵が潜んでおり、やむなく(と言うのもおかしいが)Windows2019にバージョンアップしましたというお話です。
今回のターゲットWindows2012R2サーバーはvmware仮想環境下で稼働しており、そこにはとある武士風会計システムのSQLServer版が搭載されていました。昨年秋からのインボイス対応やら何やらで度々改訂版をセットアップしていたのですが、メジャーアップデートがあるからこれこれをダウンロードしてインストールせよ、ダウンロードしないとサポート切れるよ、というお達しに従いアップデートパッケージをインストールしようとしたところ「このサーバーOSはサポート対象外です」という悲劇的なメッセージ。
2023年10月のM社のサポート終了後に発表されたアップデートパッケージなのでまあ当然と言えば当然なんですが、にしてもなあ...アップデートパッケージ入れようが入れまいがサポートする気ないんだな。
と言う訳で急遽Windowsサーバーのアップデートを行うこととなりました。調べたところWindows2012R2からアップデート可能、かつ最新に最も近いOSはWindows2019と言うことでしたのでそれをターゲットとしてアップデート作業の準備を行います。参考にさせて頂いたのは「Windows Server 2012 R2から2019へのバージョンアップ」と言う記事です。今回の環境同様仮想環境下で稼働している前提でしたのでこの記事に従って作業させて頂きました、有り難うございます。
例のごとくこの先大変回り道をすることになりますので、手早くバージョンアップ方法を習得したい方は、上記記事をご覧下さい。
1.前準備
事前準備として仮想環境のスナップショットを採取します。今回はこのスナップショット採取でハマりまくってしまうのですが、それはまた後ほど。
2.セットアップ
スナップショット採取後、Windows2019のセットアップを開始します。
更新プログラム、ドライバ、オプション機能の入手を選択して次へ進みます
GUI環境は必須ですのでデスクトップエクペリエンスを選択し次へ進みます
特に変わった出来事もなく、淡々とインストールは進みます。こんなメッセージを見ながら「思ったより作業は早く終わりそうだなあ」と考えていたのですが....10分以上待っても「0%完了しました」から全然進んでいないように見えるんだが😅
何かイヤな予感がし始めましたよ
ちゃんとCPUは仕事してるんだろうか?と思い、vmwareESXiのコンソールを確認してみると、何と作業中のゲストOSが落ちて停まってるじゃありませんか!!
そして「仮想ディスク***SV-000005.vmdkのための空き容量がありません」という謎のエラーメッセージも表示されています。「vmdkのための空き容量って何だろう」とvmwareコミュニティサイトを検索してみると、早い話がデータストアに空きがないのでなんとかしろということらしいのですが、物理DISK上に準備した容量は約500GB弱、ゲストOS用として使われているDISKサイズは250GB程度で設計したはずでしたのでいくら何でも容量不足はないだろうと思いつつ、データストア情報を見てみると..
あぁ、ホントだ...空き容量はたった122MBだと...こんな空き容量じゃ何もできないじゃないか、250GB程度あるはずの空き容量は一体全体どこに消えたんだ????
この辺りで自分自身相当パニックに陥ってしまい作業履歴をハードコピーに残す余裕もなくなってしまったらしく、このあとどのような作業したのか今となってはよく分からないのですが、何度もデータストアを確認したり、ダウンしたゲストOSを再起動してみたり、と何か悪い夢を見ている気分に陥りつつ、とりあえずこの日の作業は断念し改めて出直すことにしました。
もしかすると明日になれば行方不明の250GBの空き容量が帰ってくるかもしれないしね〜なんて思いつつ、この続きはまた後日